世界一周の旅。フランス・パリを出発し、イギリス・ロンドンへ入国しました。
前回の記事では、ヒースロー空港からパディントン駅までの移動方法をご紹介しました。
今回は、パディントン駅から徒歩圏内にあるデザインホテル「Inhabit Southwick Street」の宿泊レビューをお届けします。
実は、今回の世界一周の旅で泊まったホテルの中で、宿泊料金が一番安く、部屋も一番狭かったのが、ここロンドンのホテルでした。
物価の高さで旅人を震え上がらせるロンドンで、まさかの旅の最安値。「安かろう悪かろう」を覚悟しますよね。
ところが、結論から言うと——狭くても、私はこのホテルを選んで正解でした。
部屋の実際の様子から、エコへのこだわり、おすすめできる人・できない人まで、60代でソロ旅をする私が正直にお伝えします。
よかったところも、正直「うーん」と感じたところも、包み隠さずご紹介します。
Inhabit Southwick Streetってどんなホテル?
まず基本情報から。
| ホテル名 | Inhabit Southwick Street, a Member of Design Hotels |
|---|---|
| 場所 | ロンドン・パディントン地区 |
| アクセス | パディントン駅から徒歩約10分 |
| 宿泊日 | 2026年2月末 |
| 宿泊料金 | 1泊 147.90英国ポンド/32,367円(税込) ※2026年2月末の為替で実際に引き落とされた金額 |
| 予約した客室カテゴリー | スリーパーシングル |
| 客室面積 | 8㎡〜12㎡ |
| ベッドのサイズ | シングルサイズ |
| 朝食の有無 | なし(マリオット・ボンヴォイのプラチナエリート特典にも朝食は含まれませんでした) |
| 予約サイト | マリオット公式サイト |
| 部屋数 | 88室(ジョージアン様式の邸宅6軒をつないだ造り) |
| 特徴 | ウェルネスとサステナビリティ(環境への配慮)がテーマ |
世界各地の個性豊かなホテルが加盟する「Design Hotels」のメンバーで、テーマは”ウェルネス”。
館内にはライブラリー、ヨガができるアトリウム、瞑想ポッド、サウナまであります。
そしてもうひとつの特徴が、環境や社会に配慮した企業に与えられる「B Corp認証」を取得していること。
これは泊まってみると、随所に感じられました(後ほど詳しく)。
私がこのホテルを選んだ決め手は、何よりも**ヒースロー空港からエリザベスラインで直行できるパディントン駅から歩ける立地**。
空港からホテルまで、重いスーツケースを持って何度も乗り換えずに済む——シニアの一人旅には、これが何よりのごちそうです。
ただし正直に告白すると、本来なら駅から徒歩10分ほどのところ、私は大きなパディントン駅での出口を間違えて15分ほどかかりました。
パディントン駅は大きく、出口もいくつかあるため、、駅を出る前にスマホの地図で方向を確かめてから歩き出すのがおすすめです。
【正直レビュー】世界一周で一番狭かった部屋の全貌

ドアを開けた瞬間の感想は、「……なるほど、狭い!」
ベッドと小さなデスクで、お部屋はほぼいっぱい。
今回の世界一周の旅で泊まった部屋の中で、文句なしの最小記録です。



膝丈ですが、バスローブも一応あります。
シャワーブースも極狭でした(笑)でも水圧はしっかりめです!
スーツケースはどこで開く?
私が一人旅で使っているスーツケースは、フタだけを持ち上げて開けるタイプ(トランク型)。
開くのに必要なスペースが半分で済むので、デスクの下にあった木のスツール(椅子)に載せて開けることができました。

ただ、左右に二分して開くタイプのスーツケースだったら、床に広げる場所はありません。
おそらく「使うたびにベッドの上に広げて、終わったら閉じて降ろす」の繰り返しになると思います。
そして、はっきり言えるのは——**大きなスーツケース2つだったら、置き場所に困るレベルの狭さ**だということ。
ご夫婦や友人同士で、それぞれ大きな荷物を持っている方は、広めの部屋カテゴリーを選ぶことを強くおすすめします。
クローゼットはありません
狭さ具合をもうひとつ具体的にお伝えすると、この部屋、**クローゼットがありません**。
テレビの上の棚に取り付けられた、ハンガー掛けがひとつあるだけ。

コートと、そのほかの服をを2〜3着掛けたらいっぱいです。
「衣類を全部出して掛けたい」という滞在スタイルの方は、ここも要チェックです。
狭くても不思議と息苦しくないのは、デザインの力
それでも不思議と圧迫感がなかったのは、さすがDesign Hotels加盟ホテル。
北欧の家具、オーク材の造り付け収納、やわらかな色のカーテン——「心が休まるように」と心理学の知見を採り入れて設計されたお部屋なのだそうです。

面白かったのが、リサイクル木材で手作りされた「スマホのロックボックス」
「スマホをこの箱で寝かせてあげましょう」——つまりデジタルから離れて休みましょう、という仕掛けです。

小さな窓が、いい仕事をしてくれました
そして、この部屋でいちばん「得したなあ」と思ったのが窓です。
ジョージアン様式のタウンハウスらしい、白い木枠の上げ下げ窓。小さいけれど、これがなんともかわいいんです。
窓の外では、夕暮れどきになると街に灯りがともりはじめ、夜にはロンドンらしい街灯が輝きます。
朝になると、レースのカーテン越しにやわらかな日差しがベッドへ差し込みます。
時間とともに表情を変える窓辺を眺めながら、狭い部屋でも心はのんびりできました。



お水はペットボトルではなく「ガラスポット」
そして私が一番好きだったのが、これ。
お部屋に用意されたお水が、ペットボトルでも紙パックでもなく、**ガラスのポット**に入っていたんです。

最近は紙ボトルの水を置くホテルも増えましたが、ガラスポットは初めて。
お部屋にあった木の案内板によると、**各フロアに浄水設備があって、そこで濾過したお水を提供している**のだそう。
ペットボトルの水を運び込む必要がなく、使い捨て容器のゴミも出さない仕組みです。
環境への配慮を掲げるホテルというのは伊達ではないな。と小さく感動しました。
こういう心意気、応援したくなりますよね。
カードキーまで「木」。ただしご注意を…
エコへのこだわりは、こんなところにも。なんとルームキーがプラスチックではなく木のカードなんです。
木目がひとつずつ違って、かわいい。
ただし、ここでハプニングがひとつ。
運悪く木の破片(ささくれ)が指に刺さってしまい、毛抜きで抜く羽目になりました。
エコの志は素晴らしいけれど、木のカードキーを手に取るときは、縁のささくれにご注意ください(笑)


コーヒーコーナーには「オーツミルク」まで
もうひとつ、初めての出会いがありました。
客室のコーヒー・紅茶コーナーには、牛乳のスティックと並んで、**植物性のオーツミルクのスティック**が用意されていたんです。

ホテルの客室でオーツミルクを見たのは、世界一周中これが初めて。
植物性の食材を大切にするこのホテルらしい心配りだなと思いました。
共用スペースも充実。でも正直に白状すると……
「部屋が狭い分、館内でくつろいでね」というのがこのホテルの設計思想。
館内には、こんな空間が用意されているそうです。
- ライブラリー:静かに本に囲まれて過ごせる空間
- カフェ:野菜中心の朝食やコールドプレスジュース
- 瞑想ポッド・サウナ・ヨガのアトリウム
……と、ご紹介したいところなのですが、正直に白状します。
この日は国をまたぐ移動でくたくた。
部屋に着いて荷物を整理して、シャワーを浴びたら——バタンキュー。
気づけば朝でした。
もともと「移動日に寝るだけ」のつもりで取ったホテルだったこともあり、館内をゆっくり見て回れなかったため、共用スペースの実際の様子はお伝えできません。ごめんなさい。
でも、裏を返せば・・それだけ疲れた体を安心して休ませることができ、ぐっすり眠れたホテルだったということ。
ウェルネスがテーマのホテルで、いちばんのウェルネス(熟睡)を実践してきました。
次にロンドンに泊まる機会があれば、今度こそライブラリーとサウナを体験してレポートします。


廊下も大きな荷物を持っていると、荷物と縦一列になって進みます。
総評|おすすめできる人・できない人
正直な評価をまとめます。
- 観光メインで、ホテルは「寝るだけ」と割り切れる人
- 一人旅で荷物がスーツケース1つの人
- パディントン駅近の便利な立地を最優先したい人
- エコやデザインに共感できる人
- 部屋でゆったり過ごす時間を大切にしたい人
- 2人で大きなスーツケースを持っている人・長期滞在で荷物が多い人
- マリオットプラチナステータス以上の特典の朝食を期待する人
この日は移動日で、ロンドンに着いたのも夕方。
ホテルに求めていたのは、「安全・清潔・駅近・ぐっすり眠れる」の4つだけでした。
その意味では、寝るだけなら十分。むしろ十分すぎるホテルでした。

まとめ|「一番安くて一番狭い」は、一番の思い出に
物価の高いロンドンで、今回の旅の最安値となる1泊 32,367円(税込)
たしかに、今回の旅で一番狭い部屋でした。
そこには使い捨てゴミを出さない工夫と、心を休ませるデザイン、そして時間ごとに表情を変えるかわいい窓辺がありました。
移動で疲れきった体を、朝までぐっすり眠らせてくれた——「狭い=ハズレ」ではなく、「小さくても志の高い宿」という新しい選択肢を知れたのが、今回の収穫です。
ヒースロー空港からパディントン駅(エリザベスラインで乗り換えなし)は、こちらの記事でどうぞ。


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