前回の記事では、JALファースト『First Class Entrance』でのチェックインと、羽田空港『ファーストクラスラウンジ』体験記をお伝えしました。

いよいよ今回は、本命——JAL A350-1000のファーストクラス搭乗記をお届けします。
- JAL A350-1000 ファーストクラスのシート(2A)の広さ・個室感・設備
- 離陸直後に見える機窓からの風景(窓側席ならでは)
- JAL×HERALBONYコラボのアメニティと、クレ・ド・ポー ボーテの内容
- 幻のシャンパン「SALON」の体験
- ファーストクラス機内食、日本料理フルコースレビュー
- 北極ルート経由でのフライト体験と、北極圏で迎える夜明けの絶景
- 羽田(HND)→パリ(CDG)まで約14時間のリアルな過ごし方
A350-1000 概要

保安検査場を抜け、ファーストクラスラウンジを堪能して搭乗口へ。
近未来的な曲線を描くガラス張りの通路を歩くと、滑走路に真っ白なJAL機が見えてきました。
A350-1000
これまで活躍してきたB777の後継機として、2024年1月 羽田=ニューヨーク線への就航を皮切りに初期導入が開始された飛行機です。
現在も順次機材が追加され、路線を拡大しています。
- ニューヨーク線
- ダラス・フォートワース線
- ロンドン線
- ロサンゼルス線
- パリ線
大型機だけどぼってりしていなくてスリムにさえ見える、そして、しなやかな美しいウィングレット。
JALのフラッグシップ機材として恥じないカッコ良さで、大好きな飛行機です💞
シート概要
ファーストクラス(6席)
完全個室型で、寝返りが打てるダブルベッドとしても利用可能です。
43インチの大型モニターと専用のワードローブを備えています。
その他、ビジネスクラス(54席) ・プレミアムエコノミー(24席)・エコノミークラス(155席)の構成です。
ファーストクラスは6席のみ!いつか搭乗したいと夢見ていた席です。

シップチェンジ?の危機
実は、2025年12月に、A350-1000の1機が、JFKでトラブルに巻き込まれていました。
その影響がまだ続いていた2026年2月のフライトでしたので、機材が変更になるのではないか?と内心ドキドキしながらこの日を待ちました。
シップチェンジにならなくてよかった〜と、心から思いながら搭乗しました。
自然現象や世界情勢、その他思わぬことで発生する様々なフライトハプニングに遭遇する場合があります。旅の計画にも心にも余裕を持って、旅は楽しまないとな。改めてそんな風に思った今回の出来事でした。
機内の特徴・サービス
多岐にわたる業種の日本企業とスポンサー(パートナー)契約を結んでいる大谷翔平プロ、JALもその企業の1社です。
搭乗口では、しっかり大谷さんが見送ってくれました。

キャビン
ボーディングブリッジを渡りキャビンに入ると、目の前に広がるのはバーガンディ(濃い赤ワイン色)の世界。
深みのあるレザーシートは1席ではなく、メインシートとサブシートが2席分左右に並んでいます。

案内されたのはシート「2A」——左側窓際の席。
モニターには「HND → CDG」の文字と凱旋門の写真が映し出されていて、「パリへ行くんだ」と、あらためて実感が湧いてきます。

すでに枕と毛布が用意されていました。
足元は広く、シートそのものも厚みがあってどっしりとしています。
入り口のスライディングドアを閉めると、完全個室となります。が、窮屈感はまったく無く、適度な開放感もあり広々としています。
服をハンガーにかけて収納できる鏡付きのワードロープもあります。
担当のCAさんから「お洋服お預かりしますよ〜」お声掛けがありますが、流石に私は自分で仕舞いました。

エンターテインメント
全クラスに4KモニターとBluetoothオーディオ接続を完備。
更に、ファーストクラス席では、43インチ大型4Kモニターの迫力のある映像を、ヘッドホン不要の「ヘッドレスト内蔵スピーカー」で聴くこともできます。
タブレット型コントローラーで、機外カメラやエンターテイメントなど全て操作できます。

また、スマートフォンを置くだけでワイヤレス充電が可能などスマートなデジタルツールあり。


こういうツールは少し期待外れの場合もありますが、ストレスフリーに使えました。
最初は反応しない?と思ったのですが、スマホをおくコツを掴めばOKでした。
ネットワーク
ファーストおよびビジネスクラスでは、時間無制限で無料利用可能な高品質機内Wi-Fiが提供されます。
(これは地味にありがたい)

アメニティ
シートのコンソールには、いくつかのプレゼントが置かれていました。
まず目を引いたのが、カラフルなポーチ。

JALとHERALBONY(ヘラルボニー)のコラボレーションによるアメニティポーチで、障害のあるアーティストの作品がプリントされた、世界にひとつのような雰囲気のデザインです。
何と、リバーシブルで使えます。





マスク、歯ブラシ、マウスウォッシュの定番品に加え、アイマスク、リップ、ハンドクリーム、櫛、耳栓・・など。
そして、A to CのUSBコードまでも入っていました。
クレ・ド・ポー ボーテの箱にはフェイシャルパックが入っていました。

お手洗いには、ペーパータオルもありますが、清潔な布タオルもセットされています。
一人使用するごとに、きれいに掃除してくださいます(たった6名のために)

そしてヘッドフォンはBang & Olufsen(バング&オルフセン)
(これは持ち帰れません)


専用ケースから取り出すと、ずっしりとした重みと上質な質感が伝わってくる。
音楽を流してみると、機内の騒音がすっと遠のいて良きでした。
もし、あまりうまく聴こえないようだったら、自分のairpodsを使おうと思っていましたが、充分な使い心地でした。
極めて高い静粛性
新素材の導入等により、機内の騒音が大幅に抑えられています。
エンジン音ホントに静かです。A350の静粛性は本物だとつくづく思います。
耳が「キーーン」ってなることもありません(これはあくまで個人の感覚です)でした。
ウェルカムドリンクそして離陸
Group1として最優先で搭乗できるので、全ての出発の準備が整うまで少し時間があります。
その時サーブされるのがウェルカムドリンク。
お酒が弱い私はオレンジジュース!といきたいところでしたが、背伸びしてシャンパンをいただきました。


出発前から、すでに旅が始まっていますね。
広い広い羽田空港、いつもは長すぎるタキシングにうんざりするのですが、今回ばかりはどんなに長くても苦になりません。

機体がゆっくりと滑走路へ向かい、テイクオフ✈️
窓の外には、すぐに東京スカイツリーが見えてきました。

眼下に広がる東京の街並み。密度の高い建物の海が、みるみる小さくなっていきます。
そして——富士山。

雪をかぶった山頂が、東京の街並みを背景にくっきりと浮かび上がっていました。
ひとり静かに眺める機窓からの風景が、すでに旅の醍醐味を味合わせてくれます。
幻のシャンパン『SALON』

フライトが落ち着くと機内食サービスが始まります。
コース料理の紹介の前に、JALファーストクラスの象徴的なサービスのひとつである『SALON』のご紹介を。
- 世界的に有名なシャンパーニュメゾンの一つ
- 良質なシャルドネが収穫された年にのみ生産される、極めて希少な最高級シャンパン
- その圧倒的な品質と流通量の少なさから「幻のシャンパン」と称されている
- 「単一畑(ル・メニル・シュール・オジェ村)」、「単一品種(シャルドネ100%)」、「単一収穫年(ヴィンテージ)」のみを使用するという厳しい基準
- 良質なブドウが生産できた年にしか製造されないにも関わらず、さらに最低8年以上も長期瓶内熟成させる
- 機内提供をしているのは世界の航空会社の中でもJALのみとのこと
- しかも、東京発のファーストクラスでのみ提供
その他にもいろんなこだわりがある『SALON』、1本(750ml入り)あたり16万円〜20万円前後(年によってはもっと高額)となりますが、なかなか入手できないシャンパンのようです。
機内食(和食)



食事は「和食」を選択。
この時期の和食は、東京神楽坂「神楽坂 石かわ」店主石川秀樹氏と、「虎白」店主小泉瑚佑慈氏監修による献立でした。
最初に運ばれてきたのはアミューズ。
生ハムとレモンを添えた小さな一皿。

前述したとおり、東京発のファーストクラスのみでの提供とされる『SALON』との相性は言うまでもありません。
【前菜】
続く「前菜」は、黒い漆塗りのトレイに5つの小皿が並ぶ構成。
・菜の花、数の子、柚子胡椒
・かぶら、ふく白子餡、柚子
・ふく湯引、絹豆腐、霙ぽん酢
・鰆塩焼、蒸し菜、辛子醤油
・焼白葱、椎茸、トリュフソース

どれも丁寧な仕事で仕上げられ、早春を感じる味付けで、空の上で味わえることに幸せ以外ありません。
【お椀】
松葉かに葛寄せ
圧巻は「お椀」。黒い塗りの椀を開けると、透き通った清汁の中にかにのすり身、三つ葉、そして黄色い柚子の皮が浮かんでいました。

上品な香りとともに、ひと口すすると——出汁の旨みがじわりと広がる。
【中皿】
百合根、海老芋、銀餡、キャビア
メインの前に・・・
美しい染付の皿には、何と、百合根とキャビアの組み合わせが登場。
キャビアは何と1瓶丸ごと!!

百合根の中に隠れているねっとりとした海老芋、とろりとした百合根の甘みと、キャビアの塩気がバランスよく重なり、『SALON』とのペアリングが最高でした。
本来は、シャンパンの『SALON』から次のお酒へ変えて、お料理とのペアリングを楽しんでいくものだと思います。
が・・
何せお酒が弱い私は、『SALON』一杯で充分でした(笑)
この組み合わせは、お酒のことなんてまるでわからない私でも、ホ〜ントにホントに美味しかったです。
お酒が好きな方は、ワインでも日本酒でも、高価なお酒がまだまだたくさん用意してありますので、いろいろ楽しまれてください。
「キャビアを半分ほど残して、あとでご飯の上に乗せてキャビア丼にして召し上がられる方もいらっしゃいますよ〜」と、担当のCAさんが教えてくださったのですが、キャビアと百合根の組み合わせがホントに美味しくて全部食べてしまいました(^。^)

ノンアルコールの方には、フランス産ピノ・ノワールのスパークリンググレープジュース(Alain Milliat)がサービスされました。
【煮物】きんき、蓮根餅、牛蒡、春菊
【御飯】鴨五目ごはん 又は 白御飯
【味噌椀】焼油揚げ、長葱
【香の物】昆布、切干大根、煎り胡麻

【甘味】
金時芋、焼ココナッツ、ココナッツのソース

ゆっくりゆっくり味わう機内食が最高でした。
北極ルートで、夜明けを迎える
食後、歯磨きや着替えを済ませて席に戻ると、シートをフルフラットにしてベッドを用意してくださってました。
枕と毛布を整えて横になると、揺れもなく、ぐっすり眠れます。

14時間のフライトでも体のだるさが全然違いました。
みなさんご存知の通り、ロシア上空を避けてのフライトとなるため、北極圏を抜ける航路となります。

フライトマップを見ると、機体はアンカレッジ上空を越え、グリーンランドへと向かっていました。

北極海ルート。窓の外には分厚い雲と、その下に広がる北極の白い大地が見えました。

そして、しばらくすると地平線がうっすらオレンジ色に染まりはじめました。


北極圏で迎える夜明け。赤とオレンジと青が幾重にも重なる水平線を、ひとり毛布にくるまりながら眺められるなんて言葉にできないほどの多幸感。
こういう瞬間のためにソロ旅をしているのかもしれません。

2回目の機内食(朝食)
毛布に包まって、機窓から神秘的な風景に釘付けになってましたので、長時間の睡眠確保まではできなかったものの、飛行機で横になって休めることは、本当に体の疲れが違います。
ベッドを片付けてもらったら、2回目の機内食(朝食)が準備されました。
焼いた太刀魚に白ごはんとお味噌汁がサイコーでした٩(^‿^)۶


パリ到着
着陸前、モニターを機体下部のカメラ映像に合わせると、眼下にはフランスの農地が広がっていました。
フランスがヨーロッパ最大の農業大国と呼ばれることに納得してしまうほどのフランスらしい景色です。

じわじわとランウェイが近づいてくるのをリアルタイムで見るのが、A350ならではの体験です。
パリCDG(シャルル・ド・ゴール空港)に到着。
窓の外に目を向けるとエールフランスの機体。

約14時間の旅が終わりました。
JAL A350-1000 ファーストクラスでのフライトは、「移動手段」というよりも「体験」そのものでした。
SALONのシャンパン、百合根とキャビアの意外な組み合わせびっくりしたこと、北極の夜明け——どれもひとつひとつが、記憶に残る場面になりました。
次回は、パリ到着後の様子をお伝えします。

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