ロンドンには、「The Royal Parks(王立公園)」と呼ばれる8つの公園があります。
今回の世界一周の旅では、そのうちロンドン中心部にある4つの公園を歩きました。
- グリーン・パーク(Green Park)
- セント・ジェームズ・パーク(St James’s Park)
- ハイド・パーク(Hyde Park)
- ケンジントン・ガーデンズ(Kensington Gardens)
歴史ある建物が並び、観光客も多いロンドン。その中心部に、こんなにも広々とした緑の空間があることに驚きました。
訪れたのは早春。少し冷たい空気の中を歩くのも心地よく、どの公園にもそれぞれ違った魅力がありました。
この記事では、4つの王立公園の基本情報と見どころを、60代一人旅で実際に歩いた感想とともにご紹介します。

ロンドンにある「8つの王立公園」とは?
ロンドンの8つの王立公園は、もともと王室の狩猟場や庭園として使われていた土地を起源とする公園です。
現在は一般に開放され、ロンドン市民や観光客の憩いの場になっています。
8つの王立公園は、次のとおりです。
- ハイド・パーク
- ケンジントン・ガーデンズ
- リッチモンド・パーク
- ブッシー・パーク
- セント・ジェームズ・パーク
- グリーン・パーク
- リージェンツ・パーク(プリムローズ・ヒルを含む)
- グリニッジ・パーク
今回歩いた4つは、いずれもロンドン中心部にあり、観光の途中に立ち寄りやすい公園です。4つとも入園は無料です。
※開園時間は公園や季節によって異なるため、訪問前に王立公園の公式サイトでご確認ください。

今回歩いた4つの王立公園・基本情報
| 公園 | 広さの目安 | 主な特徴 | 周辺の見どころ |
|---|---|---|---|
| グリーン・パーク | 約19ヘクタール | 木々と芝生が中心の静かな公園 | バッキンガム宮殿、ピカデリー |
| セント・ジェームズ・パーク | 約23ヘクタール | ロンドン最古の王立公園。池と宮殿の景観 | バッキンガム宮殿、ウェストミンスター |
| ハイド・パーク | 約142ヘクタール | ロンドン中心部最大の王立公園。サーペンタイン湖がある | マーブル・アーチ、ケンジントン・ガーデンズ |
| ケンジントン・ガーデンズ | 約107ヘクタール | ケンジントン宮殿の庭園を起源とする優雅な公園 | ケンジントン宮殿、アルバート記念碑 |
※広さはThe Royal Parks公式サイトの案内をもとにしています。

グリーン・パーク|木々と芝生が広がる静かな公園
最初にご紹介するのは、バッキンガム宮殿の北側に広がるグリーン・パークです。
この公園の特徴は、手の込んだ花壇や大きな建造物がほとんどなく、木々と芝生が主役であること。華やかな観光名所に囲まれているのに、園内へ入ると空気がすっと落ち着きます。

私が宿泊した「シェラトン・グランド・ロンドン・パークレーン」は、このグリーン・パークの目の前。ホテルから一歩外へ出れば、すぐ散歩を楽しめるという、散歩好きの私にはたまらない立地でした。

初春の少しひんやりした空気の中、木々の間をのんびり歩く時間はとても気持ちのよいものでした。
派手な見どころを次々に回るというより、ロンドンの街なかで静かにひと息つきたいときにぴったりの公園です。


グリーン・パークの基本情報
- 英語名:Green Park
- 広さ:約19ヘクタール
- 最寄り駅:Green Park駅、Hyde Park Corner駅など
- 特徴:芝生と成木が広がる、落ち着いた雰囲気の公園
- 入園料:無料
セント・ジェームズ・パーク|宮殿から名所へつながる散歩道
セント・ジェームズ・パークは、ロンドンにある王立公園の中で最も古い公園です。
バッキンガム宮殿、セント・ジェームズ宮殿、ウェストミンスター宮殿という3つの宮殿に囲まれています。現在の自然な曲線を描く池や小道は、1820年代に建築家ジョン・ナッシュによって整えられたものです。
私がこの公園を歩いた日は、バッキンガム宮殿からセント・ジェームズ・パークを通り、ウェストミンスター寺院、ビッグ・ベン、そしてテムズ川の向こうに見えるロンドン・アイへ。
公園を出てウェストミンスター寺院への向かおうとして見かけた素敵な建物は、ロンドンの財務省(HM Treasury)の庁舎、通称「Government Offices Great George Street(GOGGS)」だそうです。


ロンドンを代表する名所を巡りながら、途中では水辺や緑を眺めてひと休みできる、とても贅沢な散歩になりました。
観光地から観光地へ急いで移動するのではなく、公園を間に挟むことで、歩くことそのものが旅の楽しみになります。
バッキンガム宮殿の衛兵交代式と組み合わせるのもおすすめです。




参考までに:ホットドッグ1個=1,475円(2026年2月口座引落金額)でした。
セント・ジェームズ・パークの基本情報
- 英語名:St James’s Park
- 広さ:約23ヘクタール
- 最寄り駅:St James’s Park駅、Westminster駅、Green Park駅など
- 特徴:ロンドン最古の王立公園。池を中心に美しい景観が広がる
- 入園料:無料
ハイド・パーク|「大きな池」だと思ったら湖だった
ハイド・パークは、約142ヘクタールという広さを誇る、ロンドン中心部最大の王立公園です。
実際に歩いてみると、とにかく広い!


公園の中に大きな池があると思って近づいてみると、それは「サーペンタイン」と呼ばれる湖でした。1730年代、当時の王妃キャロラインが川をせき止めて造らせた人工湖なのだそうです。

自然の湖のように景色へ溶け込み、水辺を眺めながら歩いていると、ロンドン中心部にいることを忘れてしまいそうでした。

たくさん歩いた途中で休憩し、公園内で買ったチュロスをいただきました。外を歩いたあとの甘いチュロスがとてもおいしく、今でもよく覚えています。

サーペンタイン湖のほとりでは、白馬に乗って巡回する騎馬警官にも出会いました。大都会の中心にある公園を馬で警備する姿が、なんともロンドンらしく印象に残りました。

参考までに:チュロス1箱=1,148円(2026年2月口座引落金額)でした。
ハイド・パークの基本情報
- 英語名:Hyde Park
- 広さ:約142ヘクタール
- 最寄り駅:Hyde Park Corner駅、Marble Arch駅、Lancaster Gate駅など
- 特徴:広大な芝生とサーペンタイン湖がある、ロンドン中心部最大の王立公園
- 入園料:無料
ケンジントン・ガーデンズ|宮殿の庭園らしい優雅な美しさ
ハイド・パークの西側に隣接しているのが、ケンジントン・ガーデンズです。

地図で見るとひと続きに見えますが、もともとはハイド・パークの一部。1689年にウィリアム3世とメアリー2世がケンジントン宮殿を住まいとした際、宮殿の私的な庭園として分けられました。

ハイド・パークの伸びやかな雰囲気から、少し端正で優雅な庭園へ。歩いているうちに景色の印象が自然に変わっていくのも面白いところです。
ケンジントン宮殿の前では、ヴィクトリア女王像が誇らしげに立っていました。

ヴィクトリア女王はケンジントン宮殿で生まれ育った人物。この像は女王の娘であるルイーズ王女が制作し、1893年に設置されたそうです。戴冠式を迎えた18歳の女王の姿が表現されています。
背景を知ると、像を見る目も少し変わりますね。

園内にはカフェや飲食スポットもあります。今回は利用しませんでしたが、美しい庭園を眺めながらゆっくり休憩するのもよさそうです。

ケンジントン・ガーデンズの基本情報
- 英語名:Kensington Gardens
- 広さ:約107ヘクタール
- 最寄り駅:Lancaster Gate駅、Queensway駅、High Street Kensington駅など
- 特徴:ケンジントン宮殿を中心に、歴史的な並木道や記念碑が点在する庭園
- 入園料:無料
4つの公園はどう組み合わせて歩く?
4つすべてを一度に歩くこともできますが、園内は想像以上に広いため、60代の旅では2つのコースに分けると無理なく楽しめます。

コース1:王道観光と一緒に歩く
グリーン・パーク
→ バッキンガム宮殿
→ セント・ジェームズ・パーク
→ ウェストミンスター寺院
→ ビッグ・ベン
→ ロンドン・アイを望むテムズ川周辺
王宮とロンドンの代表的な観光名所をまとめて楽しみたい日に向いています。
コース2:広い公園をじっくり歩く
ハイド・パーク
→ サーペンタイン湖
→ ケンジントン・ガーデンズ
→ ケンジントン宮殿
こちらは緑や水辺を楽しみながら、のんびり歩きたい日におすすめです。
60代の公園散策で気をつけたいこと
ロンドンの王立公園は歩きやすい場所が多いものの、とにかく広いので、次の点を意識すると安心です。
- 履き慣れた歩きやすい靴で出かける
- 休憩できる場所を見つけたら、無理せず座る
- 朝晩や水辺は冷えやすいため、体温調節できる服装にする
- トイレやカフェの場所を公式マップで先に確認する
- 公園ごとの開園時間を当日に確認する
- 全部歩こうとせず、地下鉄やバスも上手に組み合わせる
私はロンドン市内の移動に、地下鉄や2階建てバスも利用しました。iPhoneひとつで乗車できたので、公園散策との組み合わせもとても便利でした。


まとめ|ロンドン観光の途中に、緑の時間を
歴史ある宮殿や教会、にぎやかな街並みだけでなく、広々とした緑の中を歩いた時間も、ロンドン旅の大切な思い出になりました。
木々と芝生が広がる静かなグリーン・パーク。
宮殿からウェストミンスターへつながるセント・ジェームズ・パーク。
大きなサーペンタイン湖と、馬に乗って警備する姿が印象的だったハイド・パーク。
そして、ヴィクトリア女王ゆかりの気品を感じるケンジントン・ガーデンズ。
早春の公園は、どこを歩いても気持ちがよく、慌ただしくなりがちな観光の合間に心と体をゆるめてくれました。
すべての名所を急いで回らなくても大丈夫。気になる公園をひとつ選び、ベンチに座ったり、水辺を眺めたりしながら、自分のペースで歩く——そんな時間もロンドン観光の楽しみ方のひとつです。
気をつけておきたいことは一つ!
1日中歩いて楽しかったのに、夕方にスマホ充電切れして最後に詰まないように充電器はお忘れなく持ち歩いてくださいね( ◠‿◠ )

コンパクトで使いやすいのでおすすめです。


コメント